DRA-V3コマンドの作り方
コマンド作成にはMSDEV Ver4/5が必要です。(図はVer4)

ディレクトリ構成
DRA-V3のディレクトリ構成は基本的に以下のようになっています。


新しいディレクトリにサンプルを複写する
SAMPLEフォルダを丸ごと同じ階層に複写します。
SAMPLEフォルダをマウス右ボタンで選択して「コピー」を選び、次に「DRA_V3」フォルダを同じくマウス右で選択して、「貼り付け」を選択します。「OPT_BASEのコピー」みたいなフォルダが出来ますから、名前を変えてください。


プロジェクトを作成する
新しいフォルダの中を見ると「CODRA.MAK」というプロジェクト管理に必要なファイル入っています。このファイルを「C++」の「ファイル(F)」→「プロジェクトを開く」で読込んでください。
次回からは、CODRA.MDPという本当の管理ファイルが使えます。

作成するDLLの名称を決める
 最初に一度だけ、生成するDLLの名称を登録します。この名前がDRA_V3で管理されるので、わかりやすい名前にしてください。(できれば8文字以内で)。この変更はメニュバーの「ビルド」→「設定(S)」を選び、項目名「リンク」の中の「カテゴリ」を「一般」にすると出てくる、「出力ファイル名」の欄に、「xxx.DLL」と入力して変更します。
 リリースとデバッグで違う出力ファイルを指定していると、DRA_V3の制御ファイル(POPUPA.CTL)の中身をいちいち変える必要が生じるので、対象をDebug,Rerase二つとも選択して、パス名無しで書いておきます。こうすると、DLLはそのプロジェクトの直下に生成されるので、テストが楽になります。

コマンド関数の作成
 以降の作業は、「CODRA.CPP」「CODRA.H」「CODRA.DEF」「OPT_SMPL.CPP」ファイルの中身の変更になります。.CPPがプログラム、.Hは宣言ファイル、.DEFファイルはコマンドをV3に通知するための宣言ファイルです。
OPT_SMPL.CPPがコマンドの本体のファイルです。
 オリジナルにはコマンド名が「Sample」と入っています。これを、自分で作るコマンド名に変更するか、新しく加えてください。

CODRA.CPPファイルに書き込む場所

CODRA.Hに書き込む場所

CODRA.DEFに書き込む場所

Sample.CPPの中身


それぞれを参照してください。


コマンド関数の中身の作成
 使えるサブルーチン(関数)は、「V2プログラミングコース」で紹介されたもののほとんどと、Windows用に追加されたコマンドです。ベーシック時代の記述を最大限に利用してインターフェイスを構築していますから、古いサブルーチンは、GOSUB_YES_NOのように、ラベル名の前にGOSUB_を付けた形で呼び出せます。引数を伴う関数には、CALL_がついています。変数の中には%や小数点など、「C++」で使えないキャラクタがあるので、これらは後述のように規則的に変換してください。
主な変換規則
[%]→[_]
[.]→[_]
[$]→[_STRING]
[#]→[とる]
[!]→[とる]
[ AND ]→if文の中は[ && ] 演算なら[ & ]
[ OR ]→if文の中は[ || ] 演算なら[ & ]
[ XOR ]→[ ^ ]




アイコンの作成
 V3で管理するアイコンはコマンド登録時にDLLのビットマップリソースから自動的に読込まれます。

作成手順
 表示→プロジェクトワークスペース
リソースの中に[BitMap]ホルダがあります。マウス右でクリックして「Bitmapの挿入」を選びます。